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肩の違和感と肩甲挙筋の関係 首や姿勢から見直す肩甲骨の使い方

  • 執筆者の写真: タナカユウジ
    タナカユウジ
  • 2025年4月17日
  • 読了時間: 6分

更新日:8月27日


※動画は記事公開当時の内容です。現在の内容に合わせ、本文は一部更新しています。




肩まわりが重く感じる。

首のつけ根から肩にかけて張っているような感覚がある。

スマートフォンやパソコンを長く使ったあと、首や肩が気になる。


こうした肩まわりの違和感にはさまざまな背景がありますが、その中で今回は「肩甲挙筋(けんこうきょきん)」という筋肉に注目します。


肩甲挙筋は、首の骨から肩甲骨の内側上部につながっている筋肉です。その名の通り肩甲骨を引き上げる働きがあり、首や肩甲骨を動かすときにも関わっています。

普段はあまり意識することのない筋肉ですが、頭や首の位置、肩甲骨の動きなどによって負担が集まりやすくなることがあります。


肩甲挙筋が緊張しやすくなるのはなぜ?


肩甲挙筋は首と肩甲骨をつないでいるため、長時間同じ姿勢を続けていると負担がかかりやすい部分のひとつです。

たとえば、スマートフォンを見るときに顔が前へ出たり、デスクワークで画面をのぞき込むような姿勢が続いたりすると、首や肩まわりの筋肉が頭を支え続けることになります。

このとき肩甲挙筋だけが働いているわけではありませんが、首から肩甲骨につながる筋肉のひとつとして緊張が続きやすくなります。


スマートフォン使用時の首や肩への負担については、「スマホ首とは?首や肩の違和感が続く理由と身体全体から見直すポイント」でも詳しく紹介しています。


肩の違和感があると、つい肩だけを揉んだり伸ばしたりしたくなります。

しかし、頭の位置や背中、肩甲骨の動きなども含めて見ていくと、なぜ肩まわりに負担が集まりやすいのかが分かりやすくなります。


肩甲骨は首・背中・腕と連動して動く


肩甲骨は、腕を動かすときにさまざまな方向へ動きます。

腕を上げる、物を取る、背中へ手を回すといった何気ない動作でも、腕だけではなく肩甲骨や背中が一緒に動いています。

そのため、肩甲骨まわりの動きが小さくなっていると、首や肩など別の部分が頑張りすぎることがあります。


逆に、肩甲挙筋だけを「硬い筋肉」と考えて強くほぐせばよいわけでもありません。

どこが硬いのかだけではなく、


・肩甲骨がどのくらい動いているか

・首だけで動こうとしていないか

・背中や胸まわりも一緒に動いているか

・肩に力が入り続けていないか


といった身体全体の使い方を見ることが大切です。


肩や腰など一部分だけに負担が集まる理由については、「肩や腰がつらい原因は一つじゃない|身体のつながりから整える方法」も参考になります。


肩甲挙筋にやさしくアプローチする方法


肩甲挙筋を無理に伸ばそうとする必要はありません。

まずは首や肩まわりの感覚を確かめながら、ゆっくり動かしてみましょう。


肩甲挙筋のストレッチ


椅子に座り、身体が楽に保てる姿勢をとります。

首をゆっくり横へ倒し、倒した側とは反対の手を頭に軽く添えます。


手で強く引っ張るのではなく、首から肩甲骨の上あたりにじんわりと伸びる感覚があれば十分です。

このストレッチは、左右20秒ずつを目安に行ってみてください。

ポイントは、深呼吸をしながら、勢いをつけずにゆっくり行うことです。


首倒しストレッチ



「よく伸ばそう」と力を入れると、かえって首や肩に力が入りやすくなります。手はあくまで軽く添え、気持ちよく動かせる範囲にとどめてください。


痛みや強い違和感がある場合は中断します。



肩甲骨まわりを動かすエクササイズ


次は、肩甲骨だけを意識するのではなく、肩から背中にかけてゆっくり動かしてみます。


膝をついた状態から両腕を前へ伸ばし、お尻をかかとの方向へ近づけながら、上半身をゆっくり前へ伸ばします。


肩や背中に無理のない伸びを感じる位置で、ゆっくり呼吸します。


  1. 四つ這いストレッチ

    この姿勢では肩甲骨まわりだけでなく、背中や腕の周辺も一緒に伸ばされます。


    特定の筋肉だけを狙って強く伸ばすのではなく、肩甲骨と背中が一緒に動く感覚を確かめるくらいで十分です。


    身体をほぐすことについては、「なぜ身体は緩まないのか?整体師が考える『ほぐす』の本当の意味」でも、一部分だけを強く刺激するのではなく身体全体から考える視点を紹介しています。



    日々の姿勢を「固定」しすぎない


    肩まわりの負担を考えるとき、姿勢も大切です。

    ただし、「正しい姿勢をずっと維持しなければならない」と考える必要はありません。

    どれだけ整った姿勢でも、同じ状態を長時間続ければ身体は動きにくくなります。


    デスクワークでは、画面が低すぎて顔が前へ出ていないか、肩が上がったままになっていないか、ときどき確認してみてください。

    そして姿勢を直すこと以上に、一度立ち上がる、腕を動かす、肩を回すなど、同じ姿勢を長く続けないことも大切です。


首や肩の違和感については、症状別ページ「首や肩の違和感が気になる方へ」でも、姿勢や日常生活での身体の使い方との関係から紹介しています。



  肩を回すときは肩甲骨も意識する


  1. 仕事や家事の合間に、肩をゆっくり回してみるのも一つの方法です。


    腕だけを小さく回すのではなく、肩甲骨が背中の上を動いている感覚を意識しながら、大きすぎない範囲でゆっくり回します。


    何十回も続ける必要はありません。


    長時間同じ姿勢が続いたときに数回動かすだけでも、自分の肩が上がっていたことや、左右で動かしやすさが違うことに気づくきっかけになります。



    肩甲挙筋だけを原因にしない


    肩甲挙筋は、首と肩甲骨をつなぐ重要な筋肉のひとつです。


    ただし、肩に違和感があるからといって「肩甲挙筋が硬いことが原因」と決めつけることはできません。


    首の位置、肩甲骨の動き、背中や胸まわり、普段の姿勢、長時間のスマートフォンやパソコン作業など、さまざまな要素が関係します。


    肩甲挙筋に注目することは、原因を一つに決めるためではなく、自分の首や肩甲骨が普段どのように使われているのかを知るための一つの入口です。



    まとめ


    肩まわりの違和感にはさまざまな背景があります。


    肩甲挙筋は首から肩甲骨につながっているため、スマートフォンやデスクワークなどで頭が前へ出た姿勢が長く続くと、負担が集まりやすくなることがあります。


    ただし、肩甲挙筋だけをほぐしたり伸ばしたりすればよいわけではありません。


    首、肩甲骨、背中、腕などは連動して動いています。


    肩が気になるときこそ、一部分だけを見るのではなく、普段の姿勢や肩甲骨の動き、同じ姿勢を続けている時間なども一緒に振り返ってみてください。


    無理に「正しい姿勢」を作るより、こまめに身体を動かし、自分がどこで力んでいるのかに気づくことが、身体の使い方を見直すきっかけになります。


    ※無理に動かさず、痛みや強い違和感がある場合は中断してください。

    ※症状が続く場合や体調に不安がある場合は、医療機関など専門家への相談もご検討ください。


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