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みどり整体院

作品について
本や映画を紹介します。趣味のお話です。


時間を奪うのは、誰か。――『モモ』を読んで考えたこと
今回は、ミヒャエル・エンデ著の児童書『モモ』の感想を書きたいと思います。 『モモ』は1973年に発表された作品です。 日本では長く読み継がれてきました。児童書として紹介されることの多い一冊です。 一方で、大人になってから読み返すと、受け取る印象が大きく変わる本でもあります。 物語の中心にあるテーマは「時間」です。 ただし、それは予定管理や効率化の話ではありません。 人がどのように時間を感じ、どのように生きているのか。 その感覚そのものが、物語全体を通して静かに描かれています。 ここから先は、あらすじに触れます。未読の方は、その点だけご承知ください。 『モモ』という物語の骨格 円形劇場と、話を聞く少女 物語は、廃墟となった円形劇場に住む少女モモと、彼女のまわりに集まる人々から始まります。 登場するのは、町の人たちです。道路掃除の仕事をしているベッポ。 話好きで、昔話を語るジジ。 ほかにも、歌い手や職人、子どもたちが、円形劇場に出入りします。 モモには特別な力があります。 それは、相手の話をじっくりと聞くことです。 彼女の前では、人々は自分の言葉を取

タナカユウジ
1月9日読了時間: 6分


ニーチェ『ツァラトゥストラ』に学ぶ、生きる力と“自分との向き合い方”
ドイツの哲学者、 フリードリヒ・ニーチェ(Friedrich Nietzsche, 1844–1900) 。 彼の言葉は、時に鋭く、時に孤高で、読み手に深い思索を促します。 ニーチェが晩年に遺した代表作『ツァラトゥストラかく語りき』は、単なる哲学書ではなく、彼自身が...

タナカユウジ
2025年6月5日読了時間: 12分


『森の生活』に学ぶ。現代を軽やかに生きるためのヒント
なぜ今、『森の生活』なのか? スマホやパソコン、SNS。私たちは一日中、情報の波にさらされています。便利なはずなのに、どこか心が疲れてしまう。 そんなときふと思い出したのが、ソローの『森の生活』でした。 都会で暮らし、働く私たちにとって、「自然の中でシンプルに生きる」という...

タナカユウジ
2025年5月9日読了時間: 3分


『人生の短さについて』に学ぶ。セネカが教えてくれる、今を生きるヒント
セネカとは? 古代から響く、生き方の知恵 今回ご紹介するのは、古代ローマの政治家・哲学者である セネカ(Lucius Annaeus Seneca) の名作『人生の短さについて』です。(光文社古典新訳文庫版より) セネカはストア派哲学の代表的人物であり、倫理や人生について深...

タナカユウジ
2025年4月28日読了時間: 4分


ショーペンハウエル:読書について
今回は、ドイツの哲学者アルトゥル・ショーペンハウエルの「読書について」(1851年発表 )の感想と考察を書きたい思います。 これは単なる読書指南書ではなく、私たちの思考と心のあり方に深く問いかける内容です。 私が読んだのは、「読書について 他二編」岩波文庫です。...

タナカユウジ
2025年3月27日読了時間: 4分
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