「意識が外に向きすぎてる」ときの身体感覚とは?
- タナカユウジ
- 7月10日
- 読了時間: 3分
意識が“外”ばかり向いていないか
「やることが多すぎる」「誰かの目が気になる」「ついSNSを開いてしまう」――。
気づけば、朝から晩まで“外”に向けて意識を張り続けている、そんな日が続いていないでしょうか。
外の世界に注意を向けること自体は、社会の中で生活するうえで当然のことです。
ただ、それが続きすぎると、私たちの“内側”の感覚にある変化が起きてきます。
それは、自分の身体感覚が鈍くなりやすくなる、ということです。
意識が外に向きすぎると起こる身体の変化
呼吸が浅くなる・力が抜けない
外に対する注意が強くなると、自律神経のうち“緊張モード”である交感神経が優位になります。
すると、呼吸が浅く早くなったり、肩・首・胸まわりが無意識に力んでいたりすることが増えていきます。
「気が張っている」「落ち着かない」「うまく眠れない」――これらも、外に向きすぎた意識が引き起こす身体の反応のひとつかもしれません。
姿勢が前のめり・視線が固定されやすい
常に何かを見たり、考えたりしていると、頭が前に出たり、背中や首に余計な力が入ったりしやすくなります。
視線も一点に固定されやすく、首の可動域が狭くなったり、目の疲れが取れづらくなったりする方もいます。
中には、防御反応として無意識に背中を丸めたり、胸を縮めたりしている場合もあります。
「今ここ」に戻れない身体
意識が外に向きすぎている状態では、「考える」ことにエネルギーを多く使い、「感じる」ことが後回しになります。
自分が疲れていることにも気づかない、呼吸が浅いことすらわからない。そんな“今ここ”から離れた状態が、続いてしまうこともあるのです。
身体をゆるめることで「内側」に意識が戻る
みどり整体院では、施術中に「まずご自身の身体に気づいてもらう」ことを大切にしています。
意識的に何かを“考える”というよりも、ふっと力が抜けたときに、「あ、今まで無理してたんだな」「呼吸、浅かったな」と気づかれる方が多くいらっしゃいます。
外に向きがちだった意識が、自分の感覚にそっと戻ってくる――そんな瞬間をサポートできるよう、日々施術に向き合っています。
気づける身体になるために
外の世界にふり回されない時間を持つことは、身体にも心にも大切なことです。
自分の身体感覚を取り戻すことが、心の落ち着きや“自分に戻る力”につながっていきます。小さなことでいいので、「今ここ」に戻る時間を意識してみてください。
日常でできるセルフケアのヒント
マインドフルネス瞑想:目を閉じて、自分の呼吸や身体感覚にただ注意を向ける時間を持ってみましょう。
スマホの電源を切ってみる:少しのあいだ外界からの情報を遮断し、自分の内側にスペースを空けることもひとつの方法です。
深呼吸をしてみる:3秒吸って、6秒吐く。呼吸だけでも意識が“内側”へと戻ってくる感覚が得られます。
こうした静かな時間を、ぜひご自身のペースで取り入れてみてください。
外に向きがちな日々の中で、ほんの少しでも“自分に戻る時間”を持てますように。その一歩を、身体から支えていけたらと思っています。
※本記事は、一般的な身体感覚や心理状態についての考察を述べたものであり、特定の症状や改善効果を保証するものではありません。

Comments