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【5月の“なんとなくだるい”は、身体からのサインかも】〜自律神経とだるさ、ゆるめるというケアの視点から〜

  • 執筆者の写真: タナカユウジ
    タナカユウジ
  • 5月4日
  • 読了時間: 4分



■ 「なんとなくしんどい」…それ、身体からのメッセージかもしれません

ゴールデンウィークが終わって、日差しも空気も少しずつ“初夏の香り”に近づいてくるこの時期。

「なんとなく、しんどい」「寝ても疲れがとれない」「頭が重いような、やる気が出ないような…」

そんな声を、クライアントさんからもよく耳にします。


不思議なことに、5月というのは、気候としては悪くないはずなのに、体調がなんとなく崩れがち。

――もしかしたらそれは、「自律神経のバランスの変化」が関係しているのかもしれません。


■ 自律神経ってなんだろう?

自律神経とは、私たちが「意識しなくても働いてくれている神経」のことです。

たとえば、


  • 呼吸

  • 体温調節

  • 胃腸の働き

  • 心拍のリズム


といった、生命を支える大切な機能を、私たちが寝ていても調整してくれています。

この自律神経には、2つの大きな役割があります。


  1. 交感神経(昼・活動モード)

  2. 副交感神経(夜・休息モード)


この2つがちょうどシーソーのようにバランスを取り合いながら、心と身体の状態を保ってくれているんですね。


■ 5月、自律神経が“がんばりすぎる”理由

ではなぜ、5月になると自律神経が疲れてしまいやすいのでしょうか?

その理由は、大きく3つあります。


◎1. 日照時間と紫外線が一気に増える

春から初夏へ移るこの時期は、急に日が長くなり、紫外線も強くなってきます。

この変化に対応するため、交感神経(活動モード)側がフル回転になりやすくなるのです。

特に日差しに敏感な方、屋外での活動が多い方は知らず知らずのうちに“緊張モード”が続いていることも。


◎2. 気温差と湿度の変化

朝晩はひんやりするのに、昼間は汗ばむような気温。

服装の選び方も難しくなりますよね。

また、湿度の上昇も自律神経にはストレスになります。

特に身体が冷えたり蒸れたりすると、体温調整機能が忙しくなり、疲労が蓄積されがちです。


◎3. 生活リズムの乱れ(GW明け問題)

ゴールデンウィーク中に、いつもと違う生活リズムになった方も多いのでは?

「朝寝坊してた」「夜更かしした」「ずっと移動や遊びで疲れてる」――そうした変化が、交感神経と副交感神経のバランスを崩し、心と身体のリズムが噛み合わなくなる原因になることもあります。


■ だるい時期だからこそ、“ゆるめる”ことが大事

こうした変化に対し、私たちの身体は必死に適応しようとします。

でもその調整がうまくいかなかったり、疲れが重なったりすると、「だるさ」「気力の低下」「寝ても取れない疲労」といった形で現れてくるのです。

この時期に必要なのは、がんばることではなく、「ゆるめること」。

少しだけ、“ゆるみ”のための時間をつくってみませんか?


■ 日常に取り入れやすい、“ゆるめるケア”のヒント

ここからは、実際におすすめしているセルフケアをご紹介します。どれも簡単で、今日から始められるものばかりです。


🌀 1. 深く「吐く」呼吸をしてみる

「吸う」よりも「吐く」ことを意識してみてください。ゆっくり、長く吐くことで、副交感神経が優位になり、自然と身体が緩んでいきます。

おすすめ:5秒で吸って → 7秒でゆっくり吐く、を3セットほど


🧣 2. 首や背中を温めてみる

首すじや肩甲骨まわりは、ストレスが溜まりやすい場所でもあります。ホットタオルや手のひらでじんわり温めるだけでも、緊張がゆるんできます。

「最近肩や首がこわばってるな」と感じる方は、ぜひ試してみてください。


🚶 3. 20〜30分の“ゆる散歩”

ウォーキングは、軽い運動+自然とのふれあいが同時にできる、素晴らしい自律神経ケアです。

無理にペースを上げず、「呼吸がしやすい」と感じる程度の歩き方が理想です。

特に夕方〜夜の時間帯は、ほどよく交感神経から副交感神経に切り替えやすくなるタイミング。眠りの質にもつながります。


🦶 4. 足裏ケアやふくらはぎのストレッチもおすすめ

足は「第二の心臓」ともいわれ、全身の血流や緊張に深く関係しています。


  • 足の裏をほぐす(ボールなどを使ってもOK)

  • ふくらはぎを伸ばすストレッチを30秒


など、夜寝る前の習慣としても取り入れやすい方法です。


■ みどり整体院でも、自律神経のバランスを意識しながら、ゆったりとした雰囲気の中で身体を緩めていくケアを大切にしています。

「なんとなく不調が続いている」「整え方がわからない」といった方にこそ、ぜひ一度“何もしないような時間”を味わっていただけたらと思います。


■ まとめ:だるさは、“休むべき”というメッセージ

「なんとなくだるい」それは、身体が弱いとか、サボってるわけではなくて――「ちゃんと守ろうとしてくれている」証拠なのかもしれません。

心と身体のバランスは、1日で整うものではありません。

でも、少しずつ、自分を“ゆるめる習慣”を持つことで、自然と整っていくこともあります。

5月の変わりやすい季節、どうかご自身の身体とやさしく向き合う時間を、少しでも持てますように。


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※当院では厚生労働省のガイドラインを遵守し、リラクゼーションを目的とした施術を行っております。

医療行為や効果効能を保証するものではありませんので、あらかじめご了承ください。


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