心と身体はつながっている——バランスを整えるセルフケアのすすめ
- タナカユウジ

- 3月21日
- 読了時間: 4分
更新日:4月19日

1. 心と身体は、ゆるやかにつながっている
「ストレスがたまると身体が重く感じる」「気分が沈むと姿勢が丸くなる」
そんな経験をしたことはありませんか?
心と身体は、お互いに影響し合う関係にあります。
ストレスを感じたときに肩や首がこわばったり、不安が強いときに呼吸が浅くなったり——日々の中でも、こうした変化を感じる場面は少なくありません。
また、慢性的な疲れが続くと、心の余裕まで奪われるように感じることも。
心が身体に影響を与え、身体の状態が心にも反映される。
だからこそ、どちらか一方だけでなく、両方をやさしく整える意識が大切だと感じています。
2. 身体に働きかけると、心がゆるむこともある
気持ちがモヤモヤするとき、あえて身体からアプローチしてみるのもひとつの方法です。
たとえば:
深い呼吸をする → 落ち着いた感覚が戻ってくることがある
軽く身体を動かす → 気分転換になり、頭がすっきりしてくることがある
姿勢を整える → 背筋が伸びることで、内側にも変化が生まれる
とくにストレスが強いときは、「どう考えるか」ではなく、「どう動くか」に意識を向けてみることで、心が自然と軽くなることもあるように思います。
軽いウォーキングやストレッチを取り入れるだけでも、気持ちの切り替えやリズムの調整に役立つことがあります。
また、運動によって分泌される「エンドルフィン」と呼ばれる物質が、気分の落ち着きや安心感に関わるという説もあります。
3. 心を整えることが、身体にもやさしい
反対に、心の状態を見つめ直すことで、身体のこわばりや疲れ感がやわらぐこともあります。
たとえば:
ストレスや不安を書き出してみる(ジャーナリング) → 思考の整理が進み、過度な緊張がゆるむきっかけに
マインドフルネスを取り入れる → 呼吸や身体の感覚に意識を向けることで、今ここに戻ってこられる
感情に気づくことを大切にする →「怒りはもっとも不条理な感情だ(by セネカ)」という言葉をヒントに、感情に振り回されすぎない距離感を保ってみる
また、質の良い睡眠も心身の安定には欠かせません。
心が落ち着いていると、眠りも深くなりやすく、結果として身体の回復も促されていくようです。
4. 私が実践しているセルフケア
整体師・心理カウンセラーという仕事をしている私自身、心と身体のバランスを整えることは、日々意識して取り組んでいるテーマのひとつです。
🔹 毎日のセルフケア
朝のジョギング:身体の調子を確認しながら一日をスタート
ストレッチ:こわばりをゆるめて、呼吸を深める
マインドフルネス瞑想:いまこの瞬間に意識を戻す練習
読書:考え方に柔らかさを持たせるための習慣
中でも、「自然に触れること」は特に大切にしています。近所の公園を歩いたり、風を感じたりするだけでも、気持ちがスッと整う感覚があります。
ときどき地方に足をのばして、静かな風景の中でぼんやりと過ごす時間も、自分にとって大切なリセットのひとときです。
🔹 整体師としての姿勢
身体だけでなく、心の状態にも目を向ける
自分が整った状態でクライアントと向き合う
まずは安心してもらうことを大切にする
身体と心に関わる仕事だからこそ、自分自身が安定していることが、相手の安心にもつながる——そんなふうに考えながら日々施術に取り組んでいます。
カウンセリングの場では、「いま、どんな気持ちでここに来たのか」「身体の感覚はどんな感じか」などを丁寧に確認しながら、その人にとって無理のないペースで進めていくことを心がけています。
5. まとめ
心と身体は、どちらもお互いに影響し合っています
身体に働きかけることで、気持ちが整うこともあります
心の安定が、身体の状態をやさしく支えてくれることもあります
毎日の中で、無理なく取り入れられるセルフケア。ほんの少しのストレッチや深呼吸、自然の中で過ごす時間——そうした小さな積み重ねが、心と身体のバランスをゆるやかに整えてくれます。
「最近なんとなく調子が出ないな…」と思ったとき、「心かな?身体かな?」と、どちらにも目を向けてみるのもいいかもしれません。
そして、必要があれば整体やカウンセリングといった外からのサポートを使うのも、ひとつの選択肢。
大切なのは、がんばりすぎず、気づいたときに立ち止まって、調整していくこと。心と身体が、やさしく整っていくことを願っています。



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