その肩や首のこわばり、身体のつぶやきかもしれません
- タナカユウジ

- 4月10日
- 読了時間: 4分
更新日:4月24日

ある日、ふと首に手を当ててみる。「なんでこんなにカチカチなんだろう…?」
そんなふうに思ったこと、ありませんか?
肩や首に違和感があるとき、それは単なる筋肉の疲れではなく、身体がそっと伝えてくれているサインかもしれません。
無意識のうちに感じているストレスや、日々の緊張、あるいは昔からの癖。
それらが肩や首まわりのこわばりとして、現れてくることがあります。
「肩や首の違和感」って、どんな状態?
たとえば、長時間のスマホやパソコン作業で、頭が前に出た姿勢が続くと、首や肩の筋肉には負担がかかりやすくなります。
頭はボーリングの球ほどの重さがあるとも言われ、それを支える首や肩の筋肉たちは、いつもがんばっています。
中でも、首から肩・背中にかけて広がる「僧帽筋(そうぼうきん)」という筋肉は、緊張がたまりやすい部分のひとつです。肩が気になるとき、つい手がいく場所でもあります。
また、姿勢だけでなく「呼吸の浅さ」も、肩まわりに影響することがあります。
緊張すると、自然と呼吸が浅くなり、それによって上半身に力が入りやすくなるというサイクルが生まれやすくなります。
呼吸に関係する筋肉(横隔膜や斜角筋など)がこわばることで、肩まわりが余計にこわばりやすくなることもあるようです。
身体は「守ろう」として動いている
身体はいつも「どうすれば安全か?」を本能的に考えながら動いています。
ストレスがかかると、肩がすくんで首を守るような姿勢になる。これは“身体の防御反応”ともいえる自然な反応です。
ただ、そういった状態が続くと、筋肉がこわばっていき、「違和感」や「なんとなく重い」といった感覚としてあらわれることもあります。
心の緊張が、身体に現れるも
「身体は心の鏡」と言われることがあります。
たとえば、人前に出ると肩が上がってしまう。不安や緊張を感じると、奥歯をグッと噛みしめていたりする。怒りや不安があるとき、背中が丸まり、胸が閉じてしまうような姿勢になる。
こうした“心の動き”が、身体のこわばりとしてあらわれることもあるのです。
そのため、肩や首の緊張を一時的にゆるめても、また元に戻ってしまうと感じる方もいます。
そんなときは、身体だけでなく、心の状態にも目を向けてみると、やさしいケアにつながるヒントが見つかるかもしれません。
こんなサインに心あたりはありませんか?
肩や首を触ると、いつも冷たい感じがする
呼吸が浅く、胸がつまったように感じることが多い
人前で話すとき、肩が自然と上がってしまう
朝起きても肩や首が重く感じることがある
これらは、身体が「ちょっと休ませて」と伝えているサインかもしれません。
みどり整体院では...
当院では、強い刺激や急な動きは行わず、まずは身体に「安心」を感じてもらうことを大切にしています。
人の身体は、安心したときにこそ、本来のやわらかさを取り戻そうとしはじめます。
その「ゆるもうとする力」をサポートするのが、私たちの役割です。
肩や首まわりに限らず、呼吸のリズムや姿勢のクセ、お腹の張りや違和感など、全体の反応を見ながら、「今、どこに負担がかかっているのか」「なぜその状態になったのか」に注目しています。
たとえば僧帽筋がこわばっている場合でも、単にその筋肉をゆるめるのではなく、背景にある動きや習慣にも目を向けています。
セルフケアのヒント
🔹 深呼吸をしてみる(3秒吸って、6秒吐く)
長く吐くことで、身体が安心モードに切り替わりやすくなります。
🔹 力が入っている場所に気づく
肩・首・まぶた・奥歯など、「気づかぬうちに力が入っている場所」に意識を向けてみましょう。 気づくだけでも、身体は少しゆるみます。
🔹 自分にやさしく声をかけてみる
「ちょっと力を抜いていいよ」「今日もがんばってたね」 そんなひとことが、心と身体のケアにつながります。
おわりに
肩や首の違和感は、あなたの真面目さやがんばり屋さんな一面のあらわれかもしれません。
でも、もし身体が「ちょっと休もうよ」とささやいているとしたら——その声に、少し耳を傾けてみませんか?
整体は、そんな身体の“つぶやき”に寄り添う時間です。
みどり整体院では、安心できる空間で、そっと力を抜けるひとときをご用意しています。
中野の静かな場所で、お待ちしています。
今後も、肩や首の違和感に関する内容を少しずつご紹介していく予定です。
よろしければ、引き続きご覧ください。



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