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良い姿勢は疲れる?姿勢の思い込みと身体の本来のバランス

執筆者の写真: タナカユウジ
タナカユウジ
2025年7月22日
読了時間: 4分

更新日:7 日前

※動画は記事公開当時の内容です。現在の内容に合わせ、本文は一部更新しています。

「姿勢を正しましょう」「背筋を伸ばして」「胸を張って歩こう」。


こうした言葉は、日常の中で当たり前のように聞かれてきました。


では、その“良い姿勢”は、本当に身体にとって楽な状態なのでしょうか。


一度立ち止まって考えてみると、少し違った見え方がしてきます。


「良い姿勢=正しい姿勢」という思い込み


「良い姿勢」と聞くと、背筋を伸ばして胸を張る姿を思い浮かべる方もいるでしょう。


その姿勢を意識すること自体が悪いわけではありません。

ただ、肩や背中に力を入れて同じ形を保ち続けると、疲れを感じることがあります。


「きれいに立てているか」だけでなく、「今、どこに力が入っているか」「楽に動き出せるか」も確かめてみたいところです。


緊張しているときの身体の反応については、「ストレスと身体の緊張の関係とは|心と身体がこわばる仕組み」でも取り上げています。


立ちやすい姿勢は、場面によって変わる


立っているときも座っているときも、身体は姿勢を保つために筋肉を使っています。

力をまったく使わない姿勢を探す必要はありません。


仕事中、歩いているとき、休んでいるときでは、身体に求められる動きも違います。

背筋を伸ばした姿勢が心地よいときもあれば、少し座り直したくなるときもあります。


「良い姿勢なのに疲れる」と感じたら、姿勢が間違っていると決める前に、同じ形を長く保とうとしていなかったか振り返ってみましょう。

整体で見ているのは「姿勢の形」ではない


整体では、見た目の姿勢だけを整えることはしていません。


呼吸の状態。

重心のかかり方。

関節の動きや連動。


こうした要素を見ながら、身体全体のバランスを整えていきます。


結果として、立ち方や歩き方が変わることはあります。


ただ、それは「つくった姿勢」ではなく、「整った結果としての姿勢」です。


姿勢は“育っていくもの”


姿勢は、意識してつくるものというよりも、身体の状態から自然にあらわれるものです。


力みが抜ける。

呼吸が変わる。

動きがなめらかになる。


こうした変化が積み重なることで、姿勢も少しずつ変わっていきます。


整体で見ているのは「姿勢の形」ではない


みどり整体院では、立ち姿を一つの正しい形に当てはめるのではなく、立つ、座る、歩くといった動きも一緒に確認します。


たとえば、立つときに左右のどちらへ体重を乗せやすいか。腕を上げるときに肩だけでなく背中も動いているか。

呼吸をするときに肩へ力が入りやすいか。そうした違いは、普段の身体の使い方に気づく手がかりになります。


ただし、姿勢や動きだけを見て不調の原因を診断することはできません。

施術によって特定の姿勢へ変わると約束するものでもありません。


「姿勢を正しているのに疲れる」ときは


パソコン作業中、「背筋を伸ばさなければ」と思い、胸を張ったまま画面を見続けていることがあります。


最初は座り直して楽になっても、同じ形を保つことに集中すると、いつの間にか肩や背中へ力が入っているかもしれません。

そんなときは、姿勢が崩れたと考える前に、一度立ち上がったり、画面から目を離したりしてみます。


座り直すときも、正しい形を無理につくる必要はありません。

足を床につけやすい位置へ椅子を動かす、背もたれを使う、腕を置きやすい場所を探す。

仕事を続けやすい条件を確かめることも、身体の使い方を見直す一つの方法です。


姿勢に力が入っていることに気づきにくい場合もあります。身体感覚については、「身体感覚が鈍いのはなぜ?ソマトセンサリーマップ(身体地図)から考える脳と身体の関係」でも取り上げています。


姿勢は日々の使い方とともに変わる


仕事中に長く座る日もあれば、よく歩く日もあります。疲れているときと休んだ後でも、立ちやすさや動きやすさの感じ方は変わるでしょう。


「いつも良い姿勢でいなければ」と考えるより、今の姿勢で力を入れすぎていないか、動きたいときに動けるかを、ときどき確かめてみてください。


力を抜こうとしても難しいときの考え方は、「力を抜くのが難しいのはなぜ?身体が緊張し続ける理由と整え方」でも紹介しています。


まとめ


背筋を伸ばして胸を張る姿勢が、いつでも誰にでも楽とは限りません。


一つの形を長く保とうとして疲れるなら、座り直す、立つ、少し歩くなど、姿勢を変える機会をつくってみましょう。


姿勢を正しく見せることだけを目標にせず、そのときの身体がどのように動き、どこに力を使っているかを知る。

それが、自分に合う身体の使い方を考えるきっかけになります。



※本記事は医療行為を目的としたものではありません。

記載された内容は一例であり、すべての方に同様の変化を保証するものではありません。

体調や状態に不安がある場合は、医療機関への相談もご検討ください。


※イラスト素材や写真も公開しています。

記事の理解や資料作りに、ぜひご活用ください。



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