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なんとなく不調は腸内環境が原因?ポストバイオティクスと自律神経の関係

執筆者の写真: タナカユウジ
タナカユウジ
2025年5月24日
読了時間: 6分

更新日:9月16日



※動画は記事公開当時の内容です。現在の内容に合わせ、本文は一部更新しています。


「最近なんとなく疲れやすい」

「朝起きても身体が重い」

「やる気が出ないのに、病院では異常がないと言われた」


そんな経験はありませんか。

はっきりした病気ではないものの、何となく調子が優れない状態は、多くの方が抱えています。

もちろん、不調の原因は一つではありません。

睡眠不足や運動不足、ストレス、生活習慣など、さまざまな要素が重なって起こります。


その中でも近年注目されているのが、「腸内環境」と身体全体の関係です。

腸は食べ物を消化・吸収するだけの臓器ではありません。

自律神経や免疫、さらには心の状態とも深く関わっていることが分かってきています。


今回は、最近耳にする機会が増えた「ポストバイオティクス」という考え方を中心に、腸内環境と自律神経、そして整体から見た身体との関係についてご紹介します。


ポストバイオティクスとは?


まず、よく似た3つの言葉を整理してみましょう。


・プレバイオティクス


腸内の微生物に選択的に利用され、健康に役立つと考えられている成分です。食物繊維やオリゴ糖の一部などが該当します。


・プロバイオティクス


適切な量を摂取したとき、健康上の利益をもたらす生きた微生物です。乳酸菌やビフィズス菌などが知られています。


・ポストバイオティクス


健康上の利益が確認された、不活化された微生物やその構成成分を含む製剤を指します。


ポストバイオティクスには、製造過程で生じた代謝産物が含まれる場合もあります。

ただし、腸内細菌が作り出す代謝産物すべてをポストバイオティクスと呼ぶわけではなく、精製された代謝産物だけでは、この定義には当てはまりません。


ポストバイオティクスは比較的新しい研究分野です。

腸や免疫などとの関係が調べられていますが、「なんとなく続く不調」や自律神経の状態を直接整えるものとして確立されているわけではありません。


腸と脳、自律神経のつながり


腸は「第二の脳」と呼ばれることがあります。

腸には独自の神経系があり、脳とも迷走神経などを介して情報をやり取りしています。

こうした腸と脳の双方向の関係は「腸脳相関」と呼ばれ、現在もさまざまな研究が進められています。


例えば、


緊張するとお腹が痛くなる。

ストレスが続くと便通が変化する。

お腹の調子が悪いと気分まですぐれない。


こうした経験がある方も多いのではないでしょうか。

ただし、腸の状態だけで睡眠や気分、疲労などが決まるわけではありません。

ストレスや睡眠、食事、運動、生活環境など多くの要素が互いに影響し合っているため、腸も身体全体の状態を考える一つの視点として捉えることが大切です。


自律神経と身体のつながりについては、「迷走神経(ヴェイガス神経)とは?身体が休めない理由と整え方」でも詳しくご紹介しています。


ストレスがお腹にあらわれることもある


強い緊張や不安を感じたとき、肩や首だけでなく、お腹まわりに力が入っていることがあります。

呼吸がいつもより浅くなったり、食欲や便通が普段と変わったりすることもあります。

これは一つの原因だけで説明できるものではありません。

自律神経の働きだけでなく、睡眠や食事、活動量、心理的な緊張など、さまざまな要素が関係します。


そのため、

・お腹が張る

・便秘や下痢を繰り返す

・食欲が落ちる

・身体が重く感じる


といった状態があるからといって、すぐに「自律神経の乱れ」や「腸内環境の悪化」が原因だと決めつけることはできません。


不安や緊張と身体の反応については、

でもご紹介しています。


また、お腹に力が入りやすいときの呼吸や身体との関係については、

も参考になります。



整体では腸をどう考えるのか


整体では、腸の病気を治療したり、腸内細菌そのものを変えたりすることはできません。

みどり整体院でも、腸内環境の改善を目的とした施術を行っているわけではありません。


ただ、お腹の調子が気になる方の中には、胸や背中、お腹まわりに力が入りやすかったり、呼吸が浅く感じられたりする方もいます。

そのため施術では、お腹だけを原因として見るのではなく、胸郭や背中、骨盤まわり、姿勢や呼吸なども含めて身体全体の状態を確認します。


大切なのは、「腸が悪いから身体がつらい」「身体を整えれば腸内環境が良くなる」と単純に結びつけないことです。

食事、睡眠、運動、ストレスなどの生活習慣も含め、自分の身体が今どのような状態にあるのかを見直す一つのきっかけとして考えています。


呼吸と身体のつながりについては、

でも詳しくご紹介しています。


毎日の体調管理で見直したいこと


腸内環境だけを狙って短期間で変えようとするより、食事、睡眠、運動など、日々の生活全体を見直すことが基本になります。


例えば、


・発酵食品を適度に取り入れる

・食物繊維を意識して摂る

・十分な睡眠をとる

・軽い運動や散歩を習慣にする

・ゆっくり呼吸する時間を作る

・お腹を冷やさないようにする


こうした生活習慣は、腸内環境だけを目的にするのではなく、毎日の体調管理という意味でも大切です。


また、「何か特別な健康法を始める」ことよりも、無理なく続けられることを少しずつ取り入れる方が、習慣として続けやすいでしょう。

「なんとなく疲れる」「理由は分からないけれど調子が悪い」というときも、すぐに腸や自律神経だけを原因と考える必要はありません。

睡眠、食事、運動量、仕事や生活でのストレスなどを振り返りながら、身体の状態を確認してみることも一つの方法です。


日常でできる身体のケアについては、

もあわせてご覧ください。


おわりに


なんとなく続く不調は、一つの原因だけで起きているとは限りません。

睡眠や食事、運動不足、ストレス、自律神経、そして腸内環境など、さまざまな要素が複雑に関係しています。


ポストバイオティクスは、不活化された微生物やその構成成分を健康へ生かそうとする新しい研究分野です。

ただし、製品や成分によって研究内容は異なり、腸内環境、自律神経、疲労感などへの働きを一括して語ることはできません。


「ポストバイオティクスを摂れば、なんとなく続く不調が整う」と考えるのではなく、腸と身体の関係を知る一つの研究分野として捉えるのがよいでしょう。


みどり整体院では、腸だけを見るのではなく、呼吸や姿勢、自律神経、身体全体のバランスを大切にしながら施術を行っています。


「なんとなく調子が悪い」


そんな状態が続いているときは、身体全体を見直すきっかけにしてみるのも良いかもしれません。


※本記事は、現在公表されている腸内環境およびポストバイオティクスに関する知見をもとに構成しています。研究は現在も進められており、今後新たな知見が示される可能性があります。また、本記事は特定の食品や健康法の効果を保証するものではありません。



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イラストAC




腸内環境と自律神経の関係を説明するブロッコリー整体師とソクラ、水槽の中で元気なセネカとぐったりしたニーチェ

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