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仙腸関節はどこにある?骨盤の位置と身体の使い方を整体師が解説

  • 執筆者の写真: タナカユウジ
    タナカユウジ
  • 2025年5月26日
  • 読了時間: 10分

更新日:8月15日



※動画は記事公開当時の内容です。現在の内容に合わせ、本文は一部更新しています。


身体の“真ん中”とは、どこでしょうか?


へそや背骨を思い浮かべる方は多いかもしれません。

ただ、身体を支える中心として考えると、もう少し奥に大切な場所があります。

それが「仙腸関節」です。



仙骨と腸骨の間にある仙腸関節の位置を示した骨盤の解剖図


仙腸関節は、骨盤をつくる仙骨と腸骨のつなぎ目にある関節です。

画像では、骨盤の中央にある仙骨と、その左右に広がる腸骨の間に位置しています。

見た目には小さく、普段の生活で意識することはほとんどありません。

けれど、立つ、歩く、座る、片足に体重を乗せるといった動きには、この骨盤まわりの安定が深く関わっています。


仙腸関節は、大きく動く関節ではありません。

肩や股関節のように目に見えて大きく動く場所ではなく、動きの小さい関節として知られています。

仙腸関節を含む骨盤まわりは、立つ、歩く、座るといった動作の中で、上半身と下半身の間にかかる力を受ける重要な場所です。


つまり仙腸関節は、身体の派手な動きを作る場所ではなく、動きの土台を支える場所です。

目立たないけれど、全体のバランスに関わる。

その意味で、身体の“真ん中”を考えるうえで大切な関節です。


仙腸関節とは何か


仙腸関節は、骨盤の中央にある仙骨と、左右の腸骨をつなぐ関節です。

骨盤は身体の重さを受け止める土台であり、上半身と下半身をつなぐ中継地点でもあります。

その中で仙腸関節は、上半身から骨盤、そして下半身へと力が伝わる部分に位置しており、身体を支えるうえで重要な関節の一つです。

日常では、立っているときも、歩いているときも、座っているときも、骨盤には常に力がかかっています。

その力を受け止める場所の一つが仙腸関節です。


解剖学的には動きが少ない関節として扱われますが、まったく動かないわけではありません。

大きく動く関節ではありませんが、骨盤まわりの動きや安定性を考えるときに無視できない場所です。

腰やお尻まわりに違和感がある場合も、仙腸関節だけを見るのではなく、股関節や背骨、筋肉の緊張、姿勢や日常の身体の使い方などを含めて考える必要があります。


ただし、仙腸関節だけを原因として決めつけることはできません。

腰や骨盤まわりの違和感には、筋肉、関節、姿勢、生活習慣、緊張状態など、さまざまな要素が関係します。

仙腸関節は、その中の一つの手がかりとして見ることが大切です。


なぜ仙腸関節が注目されるのか


仙腸関節は、以前はあまり動かない関節として見られてきました。

しかし、整体や理学療法、ボディワークの現場では、骨盤まわりの安定や身体の使い方を考えるうえで注目されることがあります。

たとえば、片足に体重をかける癖がある方。

長時間座っていることが多い方。

歩くと左右どちらかだけ疲れやすい方。

こうした場合、腰だけでなく、骨盤全体の使い方を見る必要があります。


仙腸関節は、上半身と下半身をつなぐ骨盤の中にあります。

そのため、骨盤まわりの状態を見るときには、腰だけでなく、股関節や脚の使い方、立ち方や座り方なども一緒に確認することが大切です。

一つの場所だけを原因と考えるのではなく、身体全体の使い方の中で仙腸関節まわりを捉えていきます。

身体は一部分だけで動いているわけではありません。

仙腸関節を知ることは、「ここが悪い」と決めるためではなく、身体全体のつながりを見るきっかけになります。


日常生活で起こりやすい身体の反応


仙腸関節まわりがこわばっているとき、日常生活ではいくつかの感覚として表れることがあります。

たとえば、長く座っていると腰やお尻が重く感じる。

立ち上がるときに、骨盤まわりがすぐに動き出さない。

片足で立つと、左右どちらかだけ不安定に感じる。

歩いていると、片側の脚ばかり疲れやすい。


こうした感覚は、仙腸関節だけで説明できるものではありません。

ただ、こうした感覚があるときには、腰やお尻だけでなく、骨盤や股関節、脚の使い方などにも目を向けてみると、身体の状態を捉えやすくなることがあります。


太ももに力が入りやすい。

腰まわりが緊張している。

お尻まわりに力が入っている。

立ったときの重心が左右で違って感じる。

こうした状態が重なっていることもあります。


整体の現場でも、腰まわりを気にして来られた方を見るときは、痛みや違和感のある場所だけでなく、骨盤や股関節、立ち方や重心なども含めて身体全体を確認します。

大切なのは、仙腸関節を無理に動かそうとすることではありません。

まずは、自分がどのように立ち、座り、身体を支えているのかに気づくことです。


整体の現場でも、腰まわりを気にして来られた方の身体を見ていくと、骨盤の動きや重心の偏りが関係していると感じることがあります。

大切なのは、仙腸関節を無理に動かそうとすることではありません。

まずは、自分の身体がどこで支えているのかに気づくことです。


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身体の動きや可動性については、

で詳しく解説しています。

是非ご覧になって下さい。


仙腸関節を整える前に大切なこと


仙腸関節まわりを整えると聞くと、骨盤を強く動かしたり、関節を大きく回したりするイメージを持つかもしれません。

けれど、仙腸関節は大きく動かす場所ではありません。

むしろ、強く動かそうとすると、腰や股関節に余計な力が入りやすくなります。

ここで大切なのは、小さく動かすことです。

痛みを我慢して伸ばすのではなく、軽く揺らしながら、腰やお尻まわりの反応を見ていきます。


身体の中心を整えるときは、力で変えようとするより、感覚を戻すことが大切です。

次の画像では、仰向けで膝を左右に倒すセルフケアを紹介しています。

骨盤まわりを大きくひねるのではなく、膝の重さを使って、小さく左右へ揺らすことがポイントです。


  • 仰向けで両膝を左右に倒し骨盤まわりをやさしく動かすセルフケア

    ポイント:「力を抜いてゆらす」ことが目的。動かそうとしないこと。


画像のように仰向けになり、両膝をそろえて左右に倒します。

このとき、膝を床につけることが目的ではありません。

腰やお尻まわりに強い引っかかりがある場合は、動かす幅を小さくします。

左右差がある場合も、無理にそろえようとしないでください。

「右は倒しやすい」「左は少し重い」など、違いに気づくだけでも十分です。


仙腸関節まわりを感じるセルフケア


① 仰向けで膝を左右にゆらす


仰向けに寝て、両膝を立てます。

両膝をそろえたまま、左右に小さく倒します。

呼吸を止めず、吐く息に合わせて少しずつ動かします。

腰やお尻に引っかかりを感じる場合は、倒す角度を浅くします。

大きく動かすより、力が抜ける範囲を探すことが大切です。

目的は仙腸関節を直接動かすことではありません。

骨盤まわりの緊張に気づき、左右の感覚を見直すことです。


② 骨盤に手を当てて深呼吸する


仰向けのまま、おへその横から骨盤にかけて両手を添えます。

鼻から息を吸い、吐くときに骨盤が床へ沈むような感覚を見ます。

うまく感じようとしなくて構いません。

息を吐いたとき、腰の力が少し抜けるか。

お尻まわりが床に預けやすくなるか。

その変化を静かに観察します。

呼吸は、身体の緊張を確認するための目安にもなります。

仙腸関節まわりに力が入り続けていると、息を吐いても腰が浮いたままのように感じることがあります。

その場合も、無理に押しつける必要はありません。

まずは、今の状態に気づくことから始めます。


③ 座ったまま骨盤を小さくゆらす


椅子に浅く腰掛け、左右の坐骨を感じます。

坐骨とは、座ったときに椅子に当たる骨の部分です。

その左右の重さを感じながら、骨盤を小さく左右に揺らします。

上半身を大きく倒す必要はありません。

骨盤の下で重心が少し移動するくらいの小さな動きで十分です。


この動きは、長時間座っている方に向いています。

デスクワークなどで長時間同じ姿勢が続いたときは、立ち上がる前に数回だけ骨盤を小さくゆらし、左右の坐骨への体重のかかり方を確認してみましょう。

大きく動かすことよりも、同じ姿勢から少し身体を動かすきっかけをつくることが目的です。


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長時間座る人は、同じ姿勢が続きすぎないように


仙腸関節まわりを考えるうえで、長時間座る習慣は無視できません。

座っている姿勢は楽に見えますが、骨盤にとっては同じ角度で固定されやすい姿勢です。

特に、背もたれに寄りかかる姿勢や、片側のお尻に体重を乗せる座り方が続くと、骨盤まわりの感覚は鈍くなりやすくなります。

座っている時間が長い方ほど、立ち上がったときに腰やお尻が重く感じることがあります。

こうした感覚があっても、単純に筋力が弱い、仙腸関節が悪いと決めつけることはできません。

長時間同じ姿勢を続けたことによる筋肉の緊張や、座り方、普段の活動量など、さまざまな要素が関係します。


仙腸関節だけを意識して動かす必要はありません。

長く座ったときこそ、こまめに立ち上がったり、座ったまま骨盤を小さく動かしたりして、同じ姿勢を続けすぎないことを意識してみましょう。

こまめに立ち上がる。

座ったまま骨盤を少し揺らす。

足裏の重心を左右で確認する。

こうした小さな動きが、骨盤まわりの感覚を戻すきっかけになります。


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整体で仙腸関節を見るときの考え方


みどり整体院では、仙腸関節だけを単独で見るのではなく、身体全体のつながりの中で確認します。

骨盤の傾き。

背骨の動き。

股関節や足首の使い方。

呼吸の入り方。

片足重心や座り方の癖。

こうした要素を合わせて見ることで、骨盤まわりにどのような負担がかかっているのかを考えます。


仙腸関節のまわりが固まっているように感じても、原因が仙腸関節そのものとは限りません。

股関節の動き、足首や足裏の使い方、立ったときの重心なども、骨盤まわりを見るうえで確認したいポイントです。


また、身体全体に力が入りやすい方では、お腹や腰まわりにも緊張が見られることがあります。

そのため、仙腸関節だけに原因を求めるのではなく、身体のどこに力が入りやすいのか、どのような動き方をしているのかを全体から見ていきます。

だからこそ、整体では「どこが悪いか」だけでなく、「どこががんばりすぎているか」を見ていきます。


仙腸関節は、身体の中心にある小さな関節です。

そこを見ることは、身体全体の使い方を見直す入り口にもなります。


まとめ


仙腸関節は、骨盤の中央にある仙骨と腸骨をつなぐ関節です。

大きく動く場所ではありませんが、身体の重さを受け止め、上半身と下半身をつなぐ役割があります。

立つ、歩く、座るといった日常動作の中で、骨盤まわりは常に働いています。

長時間座る。

片側に体重をかける。

歩くと左右差を感じる。

こうした感覚があるときは、仙腸関節まわりを含めた骨盤全体の使い方を見直すきっかけになるかもしれません。


大切なのは、強く動かすことではありません。

小さく揺らす。

呼吸を見ながら力の入り方に気づく。

座っている時間の中で、骨盤の重心を感じる。

そうした小さな動きは、自分の骨盤まわりがどのように動いているのかを感じるきっかけになります。


仙腸関節は普段ほとんど意識しない場所ですが、骨盤の構造や身体の使い方を考えるうえで知っておきたい関節の一つです。

まずは今日の終わりに、仰向けで膝を小さく左右に揺らしながら、腰や骨盤まわりの感覚を確かめてみてください。

そこから、身体の見方が少し変わるかもしれません。


※本記事は、仙腸関節や骨盤まわりの身体の使い方について、一般的な情報と整体の視点から整理したものです。

特定の症状や状態の診断、治療、改善を目的としたものではありません。

腰や骨盤まわりの強い痛み、しびれ、歩行の不安定さなどがある場合は、医療機関など専門機関への相談をご検討ください。


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