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みどり整体院

健康について
健康情報をお届けします!


正しいのに満たされない理由|自分で選ぶ感覚を取り戻す方法
正しい選択をしているはずなのに、満たされないと感じることはありませんか。 効率や評価を基準に行動しているのに、どこか手応えが薄い。 そんな違和感を抱えている方も少なくありません。 ここでは、その背景にある「自己決定感」と身体の状態の関係を整理します。 正しさがもたらす安心と限界 正しい選択には安心感があります。 学校では模範解答を選ぶことで評価され、仕事では効率や成果が重視されます。 健康においても、専門家の指針に従うことで安全性が高まります。 このように「正しさ」に従うことで、失敗を避けやすくなります。 一方で、その状態が続くと自分の意思を感じにくくなることがあります。 選択が外側から与えられるものになると、達成しても満足感が長続きしにくくなります。 結果として、挑戦や試行錯誤の余白も減りやすくなります。 自分で選んだ感覚がもたらすもの 人は必ずしも効率だけで行動しているわけではありません。 あえて遠回りをする、直感で選ぶといった行動には、自分で決めたという感覚が残ります。 この「自分で選んだ」という感覚が、充足感

タナカユウジ
2025年9月19日読了時間: 3分


自律神経を整える方法|ソマティックストレッチと3つの簡単リラックス習慣
自律神経を整えたいと感じていませんか。 忙しさやストレスが続くと、身体が休まらない感覚が抜けにくくなります。 呼吸が浅い、力が抜けない、なんとなく落ち着かない。 そんな状態が続いている方も少なくありません。 ここでは、身体の感覚に目を向けながら整えていく方法を整理します。 ソマティックストレッチとは ソマティックストレッチは、身体を内側から感じることを大切にしたゆったりとした動きです。 強く伸ばすことや鍛えることを目的とせず、自分の感覚に気づくことに重きを置きます。 無意識に続いている緊張に気づき、少しずつゆるめていく考え方です。 海外ではストレスケアの一環として扱われることもありますが、現時点では補助的なセルフケアとして位置づけられます。 なぜリラックスに関係するのか 日常生活では、気づかないうちに身体に力が入り続けていることがあります。 その状態が続くと、呼吸や姿勢も固まりやすくなります。 ソマティックストレッチは、その状態に一度気づき、力を抜くきっかけをつくる方法です。 呼吸と合わせて行うことで、落ち着きを感じや

タナカユウジ
2025年9月15日読了時間: 3分


思考停止はなぜ起こる?考える力が落ちる原因と自分の軸を取り戻す習慣
考える力が落ちていると感じていませんか? SNSやニュースを見ていると、強い言葉や分かりやすい意見に流されやすくなっていると感じることがあります。 気づけば、自分の考えではなく誰かの言葉をそのまま使っている。 そんな状態に違和感を持つ方も少なくありません。 ここでは、思考停止が起こる背景と、心と身体の両面から整える視点を整理します。 思考停止が起こる心理的な背景 ドイツの社会心理学者エーリッヒ・フロム は『自由からの逃走』の中で、人は自由に選ぶ責任に不安を感じると述べています。 この不安から逃れるために、人は権威や集団に判断を委ねやすくなります。 つまり、自分で考えることを手放すことで安心しようとする構造です。 また、心理学者 スタンレー・ミルグラムの実験では、多くの人が権威の指示に従う傾向が確認されています。 これは特別な人の話ではなく、誰にでも起こりうる反応です。 考えない状態が続く理由 心理学者 ダニエル・カーネマンは、人の思考には直感的な反応と熟慮的な判断の2つの働きがあると説明しています。 現代の情報環境は直感

タナカユウジ
2025年9月12日読了時間: 3分


否定から入るクセをやめたい方へ|心と身体が固まりやすくなる理由と整え方
チャンネル登録いただけると嬉しいです。 否定から始めていませんか? 日常の会話やネットのやり取りで、「でも」「いや、それは違う」と無意識に否定から入ってしまうことはありませんか。 この習慣は一見すると論理的に見えますが、心と身体の両方を固めやすい傾向があります。 ここでは、否定から入るクセが身体にどのような影響を与えるのか、そして整え方について整理します。 否定から入るときに起きていること 心理学の分野では、否定的な反応は一時的に優位性を感じやすいと言われています。 相手の意見に反応することで、脳が刺激を受けるためです。 ただし、この状態が続くと共感的な反応が起こりにくくなり、関係性の広がりが止まりやすくなります。 例えば、ネット上でのやり取りでは、反論や揚げ足取りが続く場面をよく見かけます。 その場では成立していても、新しい発想や安心感が生まれにくい状態になります。 その結果、人間関係が硬くなりやすく、言葉のやり取りが攻撃的になりやすく、自分自身の余裕が失われやすくなります。 身体に起きる変化 否定から入る瞬間、身体は防

タナカユウジ
2025年9月5日読了時間: 3分


ボックス呼吸とは?短時間で心と身体に“間”をつくる呼吸の整え方
ボックス呼吸(Box Breathing):短時間で「間」をつくる呼吸の整え方 呼吸に「間」をつくると、心も身体もほどけやすくなります 慌ただしい日々の中で、無意識に息を詰めてしまうことはありませんか。 肩が上がる。 胸まわりがせまく感じる。 落ち着かない。 そんなときに取り入れやすいのが、ボックス呼吸です。 ボックス呼吸は、「吸う」「止める」「吐く」「止める」を同じ秒数で繰り返すシンプルな呼吸法です。 短時間でも、心と身体のあいだに小さな余白をつくる助けになります。 古代の考え方を土台にした呼吸法 ボックス呼吸の考え方は、古代インドのヨガに伝わるサマ・ヴリッティという等息呼吸に通じるものがあります。 サマ・ヴリッティは、吸う息と吐く息を同じ長さに整える方法です。 そこに、吸った後と吐いた後の短い保持を加えたものとして、ボックス呼吸は現代的に理解されることがあります。 現在では、軍隊やスポーツ、ビジネスの現場などでも、落ち着きを取り戻す方法のひとつとして知られるようになりました。 また、一定のテンポでゆっくり呼吸する実践については、気分やストレス

タナカユウジ
2025年9月3日読了時間: 5分


やる気が出ないときの整え方|“諦めモード”から抜ける身体と心の習慣
“諦めモード”から“選び直し”へ:役割の自分から、本当の自分へ戻る小さな練習 はじめに──その静かな違和感は、サボりではありません 朝の支度や仕事に追われる中で、「このままでいいのか」と感じる瞬間はありませんか。 やる気が出ない、動けないと感じる状態は、単なる怠けではなく、身体と心のバランスが崩れたサインであることがあります。 こうした状態は心理学的に“諦めモード”と呼ばれることがあり、役割と自分が重なりすぎたときに起こりやすいとされています。 ここでは、無理に変わろうとするのではなく、日常の中で「選び直す感覚」を取り戻すための方法を整理します。 なぜ“諦めモード”に入るのか ・役割同一化 上司、親、“いい人”などの役割を長く続けていると、自分の本音が分かりにくくなります。 役割は必要ですが、それが自分のすべてになると選択の余地が狭くなります。 ・先送りの正体 「まだタイミングではない」と感じる背景には、失敗や評価への恐れが隠れていることがあります。 恐れは消すものではなく、方向を示すサインとして扱うことが重要です。 ・身体が置き去りになる...

タナカユウジ
2025年8月29日読了時間: 3分


身体の左右差を整える方法|姿勢バランスに気づくシンプル習慣
身体の左右差に気づき、整える習慣 鏡で自分を見たときに、肩の高さや重心のかかり方に違いを感じたことはありませんか。 こうした身体の左右差は、日常の姿勢や動きの積み重ねによって生まれやすいものです。 大切なのは、同じことを同じ回数行うことではなく、状態に合わせて調整することです。 この記事では、身体の左右差の考え方と整え方を整理していきます。 左右差はどうして生まれるのか 日常の動作のクセが積み重なることで、身体には自然と偏りが生まれます。 片方の肩にカバンをかける習慣。 足を組むときの癖。 立つときに片足へ体重をかける動き。 スマホや財布を同じ側に入れる習慣。 こうした繰り返しが、筋肉の張りや関節の動きに影響します。 左右差は悪いものではなく、その人の生活の特徴が表れている状態ともいえます。 最新の知見から見る左右差 スポーツ分野では、左右差が大きいと動作の安定性に影響する可能性があるとされています。 特に片脚でのバランスや筋力の差は、日常動作にも影響しやすい要素です。 一方で、人の身体はもともと完全な左右対称ではありません。...

タナカユウジ
2025年8月27日読了時間: 4分


デスクワークの姿勢改善に|環境から整えるポスチャー・エルゴノミクス
現代人の新しい課題 在宅ワークや長時間のデスクワークが日常化し、座りっぱなしの時間が増えています。 姿勢を意識しても長く続かない、首や肩、腰に負担を感じやすいという声も多く見られます。 こうした背景から、姿勢そのものではなく「環境」を整えるという視点が重要とされています。 前回取り上げたマイクロブレイクが時間の工夫だったのに対し、今回のエルゴノミクスは環境の工夫です。 この2つを組み合わせることで、日常の中で無理なく続けやすい身体の整え方につながります。 欧米で注目されるエルゴノミクスの考え方 エルゴノミクスとは、人の身体に合うように道具や環境を調整する考え方です。 産業分野の研究をベースにしながら、在宅勤務の広がりとともに一般生活にも取り入れられています。 ここではまず、姿勢と環境の関係を視覚的に確認します。 前かがみで画面をのぞき込む姿勢では、首や背中に負担がかかりやすくなります。 一方で、画面の高さや椅子の位置が合うと、背中が起きやすくなり、首や肩の緊張が続きにくくなります。 この違いは意識の問題だけでなく、環境によって自然に変わるものです

タナカユウジ
2025年8月21日読了時間: 5分


座りすぎ対策に|90秒のマイクロブレイクで身体をリセットする新習慣
はじめに 在宅ワークやデスクワークが増えたことで、座る時間が長くなったと感じる方は少なくありません。 運動する習慣があっても、長時間同じ姿勢が続くと、身体には少しずつ負担がたまりやすくなります。 そんな座りすぎ時代の習慣として注目されているのが、マイクロブレイクです。 マイクロブレイクとは、30秒から2分ほどの短い休憩をこまめに挟み、身体を小さくリセットしていく考え方です。 長い運動時間を確保しにくい方でも取り入れやすく、職場や自宅でも実践しやすいのが特徴です。 座りすぎが身体に与える影響 座ること自体が悪いのではなく、同じ姿勢が長く続くことが身体への負担につながります。 太もも、お尻、ふくらはぎといった下半身の筋肉は、動きが少なくなることで働きが落ちやすくなります。 すると、めぐりが滞りやすくなり、脚のだるさや重さ、むくみを感じやすくなることがあります。 さらに、姿勢を支える筋肉が固定されやすくなるため、背中や腰がこわばり、呼吸も浅くなりやすくなります。 長時間座る習慣は、運動習慣の有無とは別に、健康との関連が指摘されている分野でもあります。.

タナカユウジ
2025年8月16日読了時間: 5分


ストイックの本当の意味とは?古代哲学に学ぶ揺らがない心の整え方
ある日突然、状況が変わってしまうことがあります。 仕事、人間関係、健康。 予想していなかった出来事に直面したとき、人の心は大きく揺れます。 こうした揺らぎの中で、どう自分を保つのか。 そのヒントは、古代の哲学にも残されています。 古代ギリシャの商人とストア派の始まり 古代ギリシャの港町に、一人の商人がいました。 彼は航海の途中で嵐に遭い、船も財産もすべて失ってしまいます。 多くの人であれば、絶望に飲み込まれる場面です。 しかし彼は、その出来事をきっかけに哲学を学び始めました。 後に「ゼノン」と呼ばれ、ストア派哲学の基礎を築いた人物です。 ストイックの本来の意味 「ストイック」という言葉は、「我慢強い」「禁欲的」という意味で使われることが多くあります。 しかし本来の意味は少し異なります。 外の出来事に振り回されず、自分の内面を整え続けること。 それが、ストア派の考え方です。 ストア派哲学の中心にあるもの ストア派の考え方は、とてもシンプルです。 自分では変えられないものがある。 そして、変えられるものもある。 大切なのは、その違いを見極めることです

タナカユウジ
2025年8月14日読了時間: 3分


医療と整体の歴史シリーズ 第7回 現代の整体と補完医療──科学と信念のはざまで(1900〜現代)
今回で一区切りとなります。 ▶︎ 第1回はこちら 👉 祈りと呪術から始まった医療(古代〜紀元前3000〜) ▶︎ 第2回はこちら 👉 古代文明に息づく“手当て”の知恵(エジプト・インド・ギリシャ) ▶︎ 第3回はこちら 👉 古代東洋医学の体系化と広がり 〜中国・朝鮮・日本、そして同時代の西洋との対比〜 ▶︎ 第4回はこちら 👉 中世の医療と身体のまなざし──断絶と継承のあいだで ▶︎ 第5回はこちら 👉 科学と身体の再発見──ルネサンスから近代医療へ ▶︎ 第6回はこちら 👉 反動と復活——カイロ・オステオと“触れる医学”の再興 世界は“科学の世紀”へ(1900〜1950s) 20世紀初頭、産業革命後の勢いは科学と医療を一気に進化させました。 蒸気機関や電気の普及が社会構造を変え、大量生産と交通網の発展は人や物資の移動を加速させます。 都市の空気は煤け、工場のサイレンが日常を刻む中、人々は便利さと同時に新しい病気や疲れとも向き合うことになりました。 細菌学の進歩で感染症の原因が明らかになり、予防接種や衛生管理の概念が生活に入り込んでい

タナカユウジ
2025年8月11日読了時間: 6分


整体と医療の歴史 第6回 反動と復活——カイロ・オステオと“触れる医学”の再興(1800〜1900)
▶︎ 第1回はこちら 👉 祈りと呪術から始まった医療(古代〜紀元前3000〜) ▶︎ 第2回はこちら 👉 古代文明に息づく“手当て”の知恵(エジプト・インド・ギリシャ) ▶︎ 第3回はこちら 👉 古代東洋医学の体系化と広がり 〜中国・朝鮮・日本、そして同時代の西洋との対比〜 ▶︎ 第4回はこちら 👉 中世の医療と身体のまなざし──断絶と継承のあいだで ▶︎ 第5回はこちら 👉 科学と身体の再発見──ルネサンスから近代医療へ 19世紀という転換の世紀 1800年から1900年にかけての19世紀は、世界中で産業革命が進み、交通・通信・科学技術が飛躍的に発展した時代でした。 蒸気機関や鉄道、電信といったインフラが整備され、人々の生活は一気にスピードを増していきます。 国家間の交流も加速し、植民地支配や列強の競争が激化する一方で、教育や衛生、公衆医療といった分野も制度化されていきました。 医学の世界も例外ではなく、「経験」や「直感」に頼っていた医療が、次第に「科学的な理論」によって裏付けられるようになります。 一方、アジアに目を向けると、東洋医

タナカユウジ
2025年8月8日読了時間: 5分


医療と整体の歴史シリーズ 第5回──科学と身体の再発見──ルネサンスから近代医療へ
▶︎ 第1回はこちら 👉 祈りと呪術から始まった医療(古代〜紀元前3000〜) ▶︎ 第2回はこちら 👉 古代文明に息づく“手当て”の知恵(エジプト・インド・ギリシャ) ▶︎ 第3回はこちら 👉 古代東洋医学の体系化と広がり 〜中国・朝鮮・日本、そして同時代の西洋との対比〜 ▶︎ 第4回はこちら 👉 中世の医療と身体のまなざし──断絶と継承のあいだで 西暦1200年から1800年にかけて、世界は大きく変動する時代を迎えます。 ヨーロッパでは中世の終焉とともにルネサンスが花開き、科学革命が始まり、医療の在り方も大きく変わっていきました。 これまで宗教の支配下にあった医療は、徐々に「観察」「解剖」「循環」といった視点を通じて科学的に再構築されていきます。 しかし一方で、民間には“触れること”“全体を見ること”を重んじる文化も生き続けていました。 日本でも鎌倉・室町・江戸と続くなかで、宗教や伝統医学、民間の知恵が入り混じり、独自の身体観と医療が育まれていきます。 今回は、解剖と循環の時代を背景に、西洋と日本の医療の変遷をたどりながら、現代の整体

タナカユウジ
2025年8月6日読了時間: 5分


医療と整体の歴史シリーズ 第4回:中世の医療と身体のまなざし──断絶と継承のあいだで
3世紀から13世紀(おおよそ西暦200〜1200年)は、世界の歴史全体においても大きなうねりがあった時代です。 ヨーロッパではローマ帝国が崩壊し、西ローマ滅亡後は中世の封建社会が始まります。キリスト教が国や法を超えて人々の精神的拠り所となり、宗教が医療や科学にも強く影響を及ぼしました。 同じころ、アジアでは唐や宋といった中国の王朝が繁栄し、官僚制度や印刷術・火薬・羅針盤といった技術革新も始まりつつありました。 中東ではイスラーム世界が広がり、科学・哲学・医学が黄金期を迎え、知の中心が西洋から東洋に移ったとも言える時代です。 日本では古墳時代・飛鳥時代・奈良時代を経て、平安時代から鎌倉時代へと移り変わり、律令制のもとでの国家統治と宗教的価値観が混在しながら独自の文化が育まれていきました。 このように、中世とは単なる「暗黒の時代」ではなく、政治や宗教、戦争と発見、文化と衝突が複雑に絡み合った時代でした。そのなかで「身体をどう見るか」「病をどうとらえるか」という問いも、地域や宗教によって大きく異なっていたのです。 現代の整体が大切にする「全体性」「流れ

タナカユウジ
2025年8月4日読了時間: 6分


医療と整体の歴史シリーズ 第3回:古代東洋医学の体系化と広がり 〜中国・朝鮮・日本、そして同時代の西洋との対比〜
※当初は全5回の予定で進めていましたが、書いているうちに内容が膨らみ、シリーズは5回を超える見込みです。 ▶︎ 第1回はこちら 👉 祈りと呪術から始まった医療(古代〜紀元前3000〜) ▶︎ 第2回はこちら 👉 古代文明に息づく“手当て”の知恵(エジプト・インド・ギリシャ) 今回はその第3回として、紀元前3世紀〜紀元後2世紀ごろを中心に、中国医学がどのように思想を深めていったのかを、同時期の西洋世界の医学的動向とも比較しながら見ていきます。 病とは“流れの乱れ”——中国医学の核心思想 文明が進むにつれ、病に対する人類の視点は「神の怒り」から「自然との調和」へと変化していきました。 今回のテーマは、東洋医学の基盤ともいえる中国医学の思想と、それが朝鮮半島や日本へとどのように伝わり、広がっていったかをたどります。 「気」と「陰陽五行」——身体は自然の縮図 中国医学の特徴は、「気(き)」という目に見えないエネルギーの存在を前提としている点にあります。 気は宇宙の根源的な力であり、人間の身体にも流れ、生命活動を支えているとされます。...

タナカユウジ
2025年8月2日読了時間: 5分


医療と整体の歴史シリーズ 第2回:古代文明に息づく“手当て”の知恵 〜エジプト・インド・ギリシャの身体観〜
文明が進んでも、“癒し”の核心は変わらなかった 前回の記事 では、人類が病を「神の怒り」「悪霊の仕業」と捉え、呪術や祈りとともに“手を当てる”という原始的な行為が生まれたことを見てきました。 今回はその続きとして、古代文明における医療と身体観、そしてそこに共通する“整体的な発想”について考えてみます。 文明が発展し、都市ができ、記録や学問が始まっても、病と向き合う営みの中心には「人の手」がありました。 祈りが形式化され、観察が知識として蓄積されても、実際に身体に触れて癒そうとする行為は続いていたのです。 エジプト:神と身体がつながる世界 古代エジプト(紀元前3000年頃〜)では、医療と宗教が密接に結びついていました。 病気は神の怒りや悪霊の作用とされ、神官が診断・処置を担当しました。 処方箋には、薬草や蜂蜜などの自然素材とともに、呪文や祈祷文が書き添えられていました。 例えば、紀元前1500年ごろに編纂された「エーベルス・パピルス」には、700以上の処置法が記されており、その中には皮膚疾患に対してハーブを塗布する方法や、腹痛に対して手を当てて撫で

タナカユウジ
2025年7月31日読了時間: 4分


医療と整体の歴史シリーズ 第1回:癒しの原点をさかのぼる〜祈りと呪術から始まった医療〜
整体のことを知ろうとするとき、「整体って医療なの?」「治すってどういうこと?」という素朴な疑問が浮かびます。( コチラのブログ に詳しく書きました) 今回から数回にわたって、医療の歴史や身体観の変遷をたどりながら、その中で整体という手法がどんな位置にあるのか、一緒に深く掘り下げて考えてみたいと思います。 第1回となる今回は、医学や整体の“始まり”について、人類が最初に「病」と向き合った頃までさかのぼってみましょう。 祈りと呪術から始まった「医療」 人類が最初に「病」をどう捉えたか。それは“神の怒り”や“悪霊の仕業”と考えられていました。 たとえば、紀元前3000年ごろの古代メソポタミアでは、病気は神々の罰とされ、「診察」「治療」「予防」がすでに区別されていた一方で、悪霊を祓うための呪術やまじないが実践されていました。 同時期の古代エジプトでも、病は霊的な原因によるとされ、神官が薬草と祈りを組み合わせて“治療”にあたっていました。 医学と宗教の区別がなく、死者のミイラ作りのために発展した解剖知識なども、のちの西洋医学に影響を与えていきます。...

タナカユウジ
2025年7月26日読了時間: 5分


良い姿勢は疲れる?姿勢の思い込みと身体の本来のバランス
「姿勢を正しましょう」「背筋を伸ばして」「胸を張って歩こう」。 こうした言葉は、日常の中で当たり前のように聞かれてきました。 では、その“良い姿勢”は、本当に身体にとって楽な状態なのでしょうか。 一度立ち止まって考えてみると、少し違った見え方がしてきます。 「良い姿勢=正しい姿勢」という思い込み 「良い姿勢」と聞くと、多くの方が、背筋を伸ばして胸を張る姿を思い浮かべます。 一見すると整っているように見えますが、その姿勢を長く続けようとすると、違和感が出てくることがあります。 疲れる。 肩がこる。 腰が重くなる。 こうした感覚が出てくる場合、その姿勢は「無理につくっている状態」になっている可能性があります。 関連記事 身体の緊張と姿勢の関係については、 「ストレスと身体の緊張の関係とは」 で詳しく解説しています。 是非ご覧になって下さい。 本来の姿勢は、頑張らなくても保てるもの 本来の姿勢は、力を入れて維持するものではありません。 重力に対して無理なくバランスが取れている状態では、余計な力を使わずに立つことができます。 呼吸も自然に入り、身体の各部

タナカユウジ
2025年7月22日読了時間: 3分


安心が身体にもたらす変化と、そこから始まる回復のかたち
人の身体には「危険に備える」ための反応がいくつも備わっています。 たとえば、筋肉が無意識に緊張するのもその一つです。 自律神経のうち交感神経が優位になっているとき、身体はいつでも動けるように準備をしています。 こうした反応は、生き延びるために必要な「防御のモード」です。 ただ、この状態が長く続くと、身体は少しずつ疲れやすくなります。 内臓の働きや睡眠の質、気持ちの余裕にも影響が出てくることがあります。 関連記事 身体の緊張が続く背景については、 「ストレスと身体の緊張の関係とは」 で詳しく解説しています。 是非ご覧になって下さい。 安心は“守り”の反応を静める 安心できる状態になると、こうした防御の反応が少しずつゆるんでいきます。 身体が「もう大丈夫」と感じたとき、緊張していた筋肉や呼吸のパターンに変化が出てきます。 それは、何かを“良くしよう”とする働きというよりも、もともと持っているバランスに戻ろうとする自然な動きです。 呼吸と筋肉にあらわれる変化 安心感が高まると、呼吸がゆっくりと深くなることがあります。 胸やお腹まわりの力が抜け、空気の通

タナカユウジ
2025年7月15日読了時間: 3分


意識が外に向きすぎているときの身体感覚とは?
「やることが多い」「誰かの目が気になる」「ついSNSを開いてしまう」。 気づけば一日中、外に意識を向け続けている。 そんな日が続いていないでしょうか。 外の世界に注意を向けることは、生活していくうえで自然なことです。 ただ、それが続きすぎると、自分の身体の感覚に少しずつ変化が出てきます。 そのひとつが、「身体感覚が鈍くなる」という状態です。 意識が外に向きすぎると身体に起こる変化 外に対する注意が強くなると、身体は自然と緊張しやすくなります。 呼吸は浅くなり、吸う回数が増え、吐く時間が短くなります。 肩や首、胸まわりに力が入りやすくなり、無意識のうちに身体がこわばっていきます。 「気が張っている」「落ち着かない」「眠りづらい」。 こうした感覚も、身体の緊張状態が続いているサインのひとつです。 関連記事 ストレスと身体の緊張の関係については、 「ストレスと身体の緊張の関係とは」 で詳しく解説しています。 是非ご覧になって下さい。 姿勢や視線にあらわれる変化 意識が外に向いている時間が長くなると、身体の使い方にも変化が出てきます。 頭が前に出る。 背

タナカユウジ
2025年7月10日読了時間: 3分
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